ウィリアムスのスライダー

(漫才)嫁姑バトル



A)僕ね。好きなテレビ番組があって
B)何?
A)あのね、嫁姑バトルみたいな番組。あれが好きなの。
B)あ、お前が将来、嫁になったら姑にいじめられないように
A)俺は嫁にはならいよ!違う、面白くてよく見ちゃうんだよね。
B)でも、姑のいじめは最悪でしょ。
A)そうですよね、掃除とかでよくあるんですよ。
B)あら?まだ階段の掃除終わってないじゃない、玄関の掃除終わったら、階段の掃除しなさい。のび太さん
A)のび太?!
B)わかりましたジャイアン様。
A)名前がおかしいよ!
B)ちょっと、飯はまだ?私この後、出来杉君とデートなのよ。
A)しずかちゃんもいないよ!
B)また姑にいじめられたの?しょうがないな。
A)えっ?
B)タラタラッタラ〜毒薬!
A)あぶねーよ!違うだろ
B)なにが?
A)夕食のために買い物したら、他のみんなは外食に行っちゃたとか。そういうこと。
B)あ、そういうことね。
A)でもね、姑のいじめだけじゃないの。
B)何?
A)嫁の復讐というのもいいんだよ。

B)お母様。
A)ん、何?俊子さん?
B)か〜め〜は〜め
A)出るわけ無いだろ!
B)あ、出ないか。
A)出ないかじゃないよ。
B)じゃあ、何があるの?
A)靴の中に画鋲を入れておくとか。

B)じゃあ、俊子さん、ちょっと外出してくるから。
A)わかりました。
B)キャッ!痛い。
A)すいません。間違えて画鋲入れちゃいました。
B)ちょっと、足のつぼに当たって、血行が良くなったじゃないの!
A)どこに怒ってるんだよ!
B)他には?
A)お茶を入れるときとか

B)俊子さん。お茶を入れてきて
A)こちらです。お母様。
B)ゴクッ、ちょっとまずいじゃないの!
A)あら、お茶と間違えて犬のおしっこ入れちゃったかも
B)なんですって?!今、健康に良い犬のおしっこじゃない!
A)なんでそうなるの?!どんだけポジティブばあちゃんだよ!
B)こう考えると、嫁姑バトルって面白いね。
A)いいかげんにしろ!












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小田北

明智光秀のオールナイトニッポン


「敵は本能寺にあり!明智光秀のオールナイトニッポン!」

ターンタターン ターンタターン ターンタターンタン
ターラタラッタッ タッタラタッタッタラッ 
タッタラタッタッタラッ タラッタラッ タラッ 
ボボンボンボーン

「どうもこんばんはー、明智光秀です。
この前ね、部屋の鏡に向かって『敵は、本能寺にあり!』っていうセリフを練習してた
んですよ。そしたらね、ノックもせずにオカンが部屋に入ってきたもんだから、一人で
練習してるところを見られちゃった(笑)オカンも俺もお互い時間が止まってしまってさ。
気まずくてしょうがなかったよ。
まぁ、歴史に残る名言を残した人も俺と同じように何回もセリフの練習していたらしい
けどね。
板垣退助の『板垣死すとも自由は死せず!』とか、マリーアントワネットの『パンがな
いんだったらケーキを食べればいいのに』とか、福本豊の『たこ焼きみたいでんなー』
とかね。みんな誰も見てないところで練習を重ねてるらしいですよ。
ただ、俺の場合は本番で『敵は本願寺にあり!』って間違っちゃったけどね(笑)
『あぁ!間違えた間違えた!本能寺!本能寺!』って慌てて訂正(笑)
あんだけ練習したのに俺って本番に弱いなーって思った(笑)
昔っから、俺っておっちょこちょいなんだよ。そもそも本能寺の変を起こしたのだって、
俺のそんな性格が原因だからね。「これ入らんかったら、織田信長倒さなあかんことな」
と言って投げたゴミがゴミ箱に入らなかったんだよ(笑)空気抵抗を考えてなかったからは
ずれたんだけどね。俺、文系だから物理が苦手で(笑)

さぁ、そんなこんなで、まずは一枚目のハガキを紹介しましょう。

長野県 ラジオネーム・田村Rさんから頂きました

『明智光秀さんが最近はまっているテレビゲームは何ですか?』

そらね、聞かなくてもわかるでしょ(笑)信長の野望ですよ。最新作が出ると速攻で買っち
ゃうね。で、毎回KOEIに電話して、『本能寺の変のイベントが発生する条件を教えてく
ださい』って質問するの。迷惑だと思うよー(笑)でもね、まずはあれを見なきゃ始まらない
からね。『今回は本能寺の変イベントに力入れてるな〜』って感じたら、やる気も倍になる
から。

じゃあ続きまして、

大阪市旭区 ラジオネーム・キャッチャー木戸さんから頂きました

『織田信長は、鳴かぬなら 殺してしまえホトトギス
 豊臣秀吉は、鳴かぬなら 鳴かせてみせようホトトギス
 徳川家康は、鳴かぬなら 鳴くまで待とうホトトギス
ですが、明智光秀さんだったらどう言いますか?』

んーそうだねー。俺だったらこう言うかな。

『鳴かぬなら 燃やしてしまえホンノウジ』

我ながら上手いこというなー、俺って(笑)

さぁ、続いてのお葉書は

兵庫県 ラジオネーム・キャタピラ渚さんからです。

『この前、織田信長の伝記を読みました。若い頃はうつけ者と呼ばれていた男が次々と
強敵を撃破し、天下を統一しようかという地位まで上りつめたという痛快なストーリー
に僕は大変感動しました。ところが、その感動もある出来事で半減してしまいました。
それはお前が起こした本能寺の変です。後に天下を統一した豊臣秀吉や徳川家康に殺さ
れたのならまだ理解できます。でも、お前みたいな雑魚キャラにやられたというのがど
うしても納得できません。僕の友達もみんな、歴史の授業で本能寺の変を習ったときに
「明智光秀、空気読めよ」と思ったそうです。
それと、僕はこの放送を第1回から聞いていますが、毎回毎回なんでも本能寺の変の話
に持って行くのはどうかと思います。まるで、‘ごきげんように出たとき、トークテーマ
を無理やり怖い話に持っていく稲川淳二’みたいで哀れだと思います。お前は所詮3日天
下だったんだから、過去の栄光にすがりつくのはもう止めにして欲しいです』

とまぁ、こういう苦情のハガキが今週だけで26通来たんですがね・・・・
って、うぉぉぉぉぉぉい!お前らな、よーく聞けよ!
いいか、もしも俺が本能寺の変を起こしてなかったらな、明智光秀っていうのは、すげー
マイナーな武将になってたんだよ!老若男女全ての日本人が俺の名前を知っているのは本
能寺の変があったからなんだ!そうでなけりゃ、戦国オタクぐらいしか俺の名前なんか知ら
ねぇよ!信長の野望のパラメータも、せぇぜぇ政治力56知力68武力32程度しかなかっ
たんだよきっと!
それに、他のマイナーな戦国武将みたいに、毎回毎回シブサワ・コウ先生のお宅に手土産を
持って行って「本作も使ってくださいよ〜」ってゴマをすらずにすんでるんだよ!

俺にとって本能寺の変は人生そのものなの!
俺がこの世に生まれた証なの!
だから俺は本能寺の変に執着しているの!

俺の携帯の待ち受け画面は本能寺が燃えているシーンなの!
PCの壁紙も本能寺が燃えているシーンなの!
Tシャツに本能寺が燃えているシーンをプリントして冠婚葬祭に着ていくの!

もちろん、俺の息子の名前は明智本能寺なの!
ダンカンの息子の名前が甲子園であるかのように!

そう、俺と本能寺の変との関係はまるで、山口美沙と『伊東家の食卓』との関係なの!
ピンと来なかった人のために言い換えると、吉田真由子と『お宝鑑定団』との関係なの!
俺は本能寺の変がなければとっくの昔に世間から忘れ去られた存在になってるの!
そして山口美沙は伊東家の食卓がなければとっくの昔に世間から忘れ去られた存在になってるの!
吉田真由子もお宝鑑定団がなければとっくの昔に世間から忘れ去られた存在になってるの!

頼む!俺から本能寺を奪わないでくれ!
本能寺は俺の生きがいなんだよ!
人生そのものなんだよぉぉぉぉぉ!

・・・さて、気を取り直して次のコーナーに参りましょうか。

『中国の農民を応援しよう』のコーナー!

さて、このコーナーは中国の農民を応援することにより、平民の分際で俺の首を取りやがった
日本の百姓どもを叩き潰すことを目的とした・・・



完





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石田医師

フォロー



鈴木:新しい団員を紹介します。梶原君です。あっそうだ。
もちろん彼に問題があったら紹介者である僕が責任をとります。
煮るなり焼くなり好きにして下さい。

鈴木:ちなみに出会いはインターネットです。
それじゃあ梶原君、自己紹介してください。

梶原:どうも!新しい団員の梶原ディスティニー!

鈴木:えっ!か、梶原君?な、何を?・・・煮るなり・・・焼くなりか・・・あっ!え〜っとですね。
彼は田舎から出てきたばかりなので、まだなまりが抜けてないんです。

梶原:よっ!

鈴木:よっ?・・・・・最近は縮めるのが流行っているからたぶんよろしくって言いたいんだと思います。

梶原:え〜紹介者の鈴木君とはインターナショナルネクロマンサットで出会った。

鈴木:ネ、ネクロマンサット?・・・・インターネットの正式名称です。

梶原:あっ自己紹介がまだだった。名前は梶原・ザ・光輝。

鈴木:えっ!なんでザが?
あっ!・・・・え〜っと多分彼はそろそろ名字つまり親と距離を置いてひとり立ちしたいんだって言いたいんでしょう。

梶原:好きな食べ物は薄汚いマンゴー。

鈴木:ごはぁ!あ〜っと高い競争率の中を勝ち抜いてきたみたいで良いですよね。

梶原:あっもちろん北国で出来たやつ。

鈴木:おがっ!き、きっと雪合戦とかで投げられて・・・・揉まれてきたんでしょう。

梶原:あと手前味噌。

鈴木:ぎゃあ!・・・それは食べ物じゃない。
う〜んと多分彼は自分のことを人の汚い心を食べるサタン的存在と言いたいのでしょう。

梶原:あっそうそう年齢はフルマラソンをアリが完走するぐらい。

鈴木:うわっ!え〜っと人生とはフルマラソンであるって言いますもんね。

梶原:好きな映画は田中さんの人生の十三歳から十七歳まで。

鈴木:おわっ!そ、そんな映画はない。・・・人生とは・・・映画であるって・・・言います・・・もんね。

梶原:好きなアーティストは喜ぶ宇多田ヒカル、怒れる宇多田ヒカル、哀しむ宇多田ヒカル、楽しむ宇多田ヒカル。

鈴木:げほっ!・・・ただの宇多田ヒカルでいいじゃないか。
あ〜っと彼は宇多田ヒカルの喜怒哀楽にハートをもがれたんです。

梶原:それじゃあ質問とかあります?

鈴木:・・・・どん・・・どん・・して・・あげてください。

梶原:休日?・・・休日は主にストーカー行為をしてる。

鈴木:ぐふぁ!え〜っと・・・毎日ストーカー行為をするよりは休日したほうが仕事とプライベートとのメリハリがあって良いですよね。

梶原:体重?・・体重は159.2kgこう覚えて。円周率の3.14以降の数。

鈴木:う〜覚えづらいというか、どうでもいいというか。・・・・・え〜実は彼は詰め込み教育推進者なんです。
さぁみんなも詰め込みましょう!3.14以降を!

梶原:特技はダーツ。

鈴木:ほっ・・・へぇ〜そうなんですか。

梶原:夜になるとダーツを体に刺し、それによって得られるダーツパワーを使ってパトロールしてる。

鈴木:ぐじょぶあ!・・・・・性癖も捉え方次第で力になる良い例を彼は私たちに示してくれました!

梶原:えっ?ダーツパワーについて?

鈴木:・・・・それにしてもなんでみんなこんなに質問するんだろう。

梶原:このダーツの効果を簡単に説明すると肩に刺すとハトムギ、顔は玄米、腰は月見草の効果が得られるの。

鈴木:たわば!・・・・なんで爽健美茶なんだ。
うぅ〜と秘孔を突かれるうえにさらに爽健美茶の効果があるなんて一石二鳥も良いところですね。

梶原:ちなみにそのときの名前はザ・光輝。

鈴木:・・・・・・彼は夜になると親から独立できる人なんです。

梶原:娼婦下着と勝負下着って音だけじゃなく物も似てる。

鈴木:ひでぶぅ!・・・えぇ〜な、なんなんだろう。
・・・・カリブの海賊と伊良部の海賊じゃ大違いってことでしょう。

梶原:好きな女性のタイプ・・・・必須条件として肩はどくだみ、顔ははぶ茶、腰はプーアルかな。

鈴木:じょばんにぁ!・・・・・これを男性版3高といってこれが男性の求める理想の女性像なんです。
女性はどくだみ〜はぶ茶〜プ〜ア〜ルがないと論外ですよ。

梶原:あと人権がない人。

鈴木:ごりょうかばぁく!・・・これを簡単な歌にしてあらわすと・・・・・・権利がなければ義務もない!
私はだれにも捕まえられない!さぁ捕まえてごらんなさい梶原君!

梶原:そうそうあと鼻に小麦粉がつくと全体にひろげる人がいい。

鈴木:あべしぃ!・・・・これを簡単な寸劇しますと・・・・・・あらやだ!鼻に小麦粉ついちゃった!
ん?感じる何これ殺気?まずいわ。隠れなきゃそうだ!この小麦粉を使ってこの白いテブールと同化よ!

梶原:それでは最後に皆さんに一言。
入ったばかりだけど俺この闇映画研究団をやめる!

鈴木:・・・・あっ!そうですか・・そうですか・・・・それはそれは。

梶原:それじゃあバイシクルバイシクル!

鈴木:・・・本人がそういうならしょうがないですよね。
えっ?・・・・・残念!?・・・私もやめようかな。













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さわやか

万引き



風井:じゃあ、君が万引きした本をこの机の上に並べてくれるかな。

水川:わかりました。(カバンから本を出す)これで全部です。

風井:まずヒゲとボインね。それから漂流教室にまことちゃん。仮面の告白と虚無への供物。ポケット版家庭の医学に、萌えっこラヴリィ大集合とSant fe。これで全部?

水川:はい。間違いありません。……。

風井:…………。

水川:……。あの? いつになったら1万円もらえるんですか?

風井:は?

水川:クラスの友達、かっちゃんって言うんですけどね。そいつが言ってたんですよ。
   なにも盗んでいないのに、万引きをしているフリをしてわざと店の人に捕まって、疑われた事にいちゃもんつけたら1万円もらえるって。だから早くくださいよ1万円。

風井:君はなにを言ってるんだい。どこの世界に万引き犯に金を渡す経営者がいるんだね。

水川:だって、盗んでないのに犯人扱いした詫びとして……。

風井:そりゃ、濡れ衣を着せているんだったら謝罪としていくらか出すこともあるけれど、君は本を盗んでいるじゃないか。

水川:え、だって……。あー! 本当に万引きしちゃったー!!

風井:君バカだろう。

水川:俺いつもそうなんすよ。いっつも失敗ばっかりなんすよ。こないだもかっちゃんから食事の時100円得する方法があるって聴いてやってみたんですけど。
  『えーと900円ね。じゃあ、100円が1枚2枚3枚4枚5枚6枚7枚と……。ところで今何時ですか? 6時? 
   わかりました6ね。6の7枚8枚9枚。じゃあこれで全部ね……あ! 100円損しちゃった!』

風井:時うどんか君は!

水川:それで次は失敗しないように『900円ね。親父今何時だい? 8時? 8枚9枚とじゃおあいそ』ってやったらぶん殴られたし。

風井:当たり前だろ。……そうか先月の高校生は狂言だったのか。まあいい。とにかく計画とは違ったけれど君は万引きしたんだね。

水川:いえ。盗んでいません。

風井:なに言ってるんだい? さっきまで認めていたろう。

水川:金もらえないんだったら認める必要ないですから。もし1万円もらえるんなら認めてあげてもいいですよ。

風井:なんで、ちょっと上目線なんだね。さっきも言っただろう、どこの世界に自分の所の大切な商品を盗んで言った万引き犯に金を渡す経営者がいるんだ!

水川:かっちゃんの告発料ってことでもいいですよ。

風井:名義の問題じゃない!

水川:じゃあもらったお金はこの本屋で使い切りますから! そうしたら店長さんが1万円損するだけですみますから!!

風井:なんで私だけが泥を被らなきゃいけないんだ!

水川:じゃあ、代金は僕が払えばいいんでしょ!

風井:当然だよ!

水川:ただお金持ってないんでここでバイトさせてくれませんか?

風井:無茶言わないでくれ! 特に従業員を募集しているわけじゃないんだし。

水川:僕を店員にしてくれれば、万引きをしようとしているやつにもっと実入りのいい仕事を紹介して犯罪を未然に防ぎます!!

風井:説得力ゼロだよ! どうせ実入りのいいバイトって狂言だろ!

水川:いえ、叔父が今度コンビニを始めるんで、そこの従業員に紹介しようかと。

風井:君がまず働け! そうしたら万引きや狂言なんてことしないですむんだぞ。

水川:やですよ、面倒くさい。

風井:面倒くさいじゃないんだよ。大体内でバイトする気があるんなら面倒とか言ってられないだろう。

水川:だから僕はバイト先の紹介しかしないんですよ。ほかの事は面倒なんで一切やりません!

風井:……あのね。人って言うのはね汗水たらして一所懸命仕事してはじめてお金をもらっていいの。君みたいに嘘でお金を騙し取ってもなんにもならないんだよ。

水川:僕だってこの狂言を成功させるのにものすごく努力したんですよ!!

風井:自慢するものじゃないよね。

水川:どうやったらばれないか実際に万引きを見て研究して、自然な体の動きが出来るようにトレーニングもかかさず、各地ワークショップにも通いつめて演技も磨いたし。

風井:どれだけ熱を入れてるんだ君は……。

水川:おかげで発声と滑舌はバッチリです!

風井:狂言関係ないよね。とにかくそれだけ努力できるんなら一度真面目に働いてみなよ。そこまで演技に打ち込んだなら役者になるのもいいんじゃないか?

水川:役者か……。なれますかね?

風井:人間不可能はないさ。……今日のところはもう帰っていい。今後こんなことは二度としないようにな。

水川:はい!……それとお金ありがとうございました。

風井:金? なんの話だい?

水川:もらいましたよ。1万円よりも価値のある将来への道しるべをね! じゃあありがとうございました(去っていく)。

風井:……いいことしちゃったな。……ん? ヒゲとボインだけなくなってる!

2人:どうもありがとうございました












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一輪車泥棒

マイホーム



長谷川:さあ、マイホームの設計が出来たってことなので見せてもらうぞ。

建築士:お待ちしておりました、長谷川様。こちらの方で独自な案をふんだんに盛り込んで設計しました。
    説明していきますので、修正してほしいところは、どんどん言ってください。

長谷川:はい、分かりました。

建築士:まずは玄関ですね。かなり広いスペースとなっております。玄関の床には、豆が散らばってますので。

長谷川:いや、意味が分からない。年中豆まきしてる家族で噂になるわ!豆はいらないから。

建築士:そうですか。残念ですが仕方ないですね。それでは、鰯の方をばらまかせていただきます。

長谷川:何で節分で押してくるんだよ!我が家は節分を重要行事に考えてないから。
    それに豆なら季節はずれの豆まきで言い訳できるけど、季節はずれの鰯まきって言い訳したら頭のおかしい家族だぞ!

建築士:では、何もばらまかない方向でいきます。続いては台所です。
    まあ、台所はこれといって特別なところはないですね。1カ所だけ穴が空いているので、それだけ気をつけてもらえれば。

長谷川:あたかも当然のように、おかしなことを言ったな。台所に穴を空けることに至った経緯を教えてくれ。

建築士:料理に失敗はつきものだと思うんですよ。ということは、失敗をする、恥ずかしい、穴があったら入りたい。この流れになるわけですよ。
    今まで、恥ずかしくて穴に入る人を見たことがありますか?ないですよね、それは穴がなかったからです。だから空けときました。

長谷川:そんな気遣い必要ないです。もっと気遣うところはいくらでもあるでしょ。だから穴はいらない。

建築士:分かりました。穴は豆で埋め尽くします。

長谷川:お前、豆好きだな。

建築士:玄関でばらまく予定だった豆が残っていますので。

長谷川:いいよ、はじめから豆は用意しなくて。そしてはじめから穴も空けなくていいんだよ。じゃあ、豆は必要ないだろ。

建築士:なるほど、豆は必要ないのか。では、続いてはトイレの方を説明させていただきます。
    トイレだけには、防犯のためにカメラを設置してあります。

長谷川:トイレで起こる犯罪を教えてほしいよ。盗撮ぐらいだろ。ということは、そのカメラが盗撮になっちゃうな。

建築士:そこは大丈夫です。なんと、そのカメラはお菓子で出来てるんです。

長谷川:あら、メルヘンなこと。ただトイレだからメルヘンどころか気持ち悪いよね。

建築士:なんとマシュマロで出来てます。

長谷川:よりによってなんでマシュマロをチョイスするかな。偽物ってばれるだろ!
    もしマシュマロでリアルなカメラを再現したなら、つくった人は能力の使うところを間違ってるね。

建築士:お菓子のカメラじゃダメですか。本物のカメラを使うとなるとカメラマンを常駐させるしかないですね。

長谷川:冷静に考えてくれるかな。もし君の家のトイレにカメラマンがいたらどう思うよ?

建築士:あー、そうか。照明さんが足りないか。

長谷川:おお、その上いっちゃった!他人がいることが不自然なのに、人数増やしちゃったよ。
    カメラマンもなにもカメラ自体がいらないんだよ。

建築士:はい、トイレはカメラなしですね。続いては風呂です。
    風呂に入るときは髪の毛から洗ってください。

長谷川:建築士がそんなところまで関与してこないでくれるかな。

建築士:すいません、でしゃばってしまいました。どうぞご自由に膝裏から洗ってください。

長谷川:そんな中途半端なところから洗うか!風呂自体の説明をしてもらえるかな。

建築士:風呂はゆったり入ってもらいたいので、湯船を広くしようと思います。

長谷川:そうですね。それはありがたいです。

建築士:そのためには、1階湯船、2階洗い場というセパレートタイプになりますが、構わないですよね。

長谷川:構うね。そこをセパレートにされても困るよ。移動で家がびしょびしょになるわ。

建築士:湯船と洗い場はセットということで。それでは2階の方の説明に入ります。
    2階は全体がペナルティエリアになっております。

長谷川:もう、何言われても驚かないつもりだったけど、想像を遥かに超えてきたな。
    一切、意味が分からない。

建築士:難しく考えることはないですよ。ファウルだけは気をつけてくださいね。ペナルティエリア内ですから。
    それだけのことです。

長谷川:そこまでいくと、どうでもよくなるね。

建築士:それでこちらがネクストバッターズ・サークルですね。

長谷川:いらねーよ!最悪、サッカーで統一しろよ!もっと言うなら、せめてバッターボックスにしてくれ!
    だからってバッターボックスつくるなよ!

建築士:分かりました。じゃあ、最後にベランダについて。まあ、ごく普通のベランダですね。

長谷川:ここは本当に何もないんですね。

建築士:そうですね。もちろんライオンは放し飼いですけど。

長谷川:伝える必要はないけど、一応伝えときますぐらいの感じで言うな!
    ライオンなんか飼うと色々問題あるだろ?

建築士:そうですね。洗濯物を噛んじゃうことがあるので、洗濯物を守らないといけないことですかね。

長谷川:洗濯物より命を守りたいね。

建築士:命より洗濯物を守る、そんな男になってほしいんです。

長谷川:洗濯物と命が天秤にかけられるなんて初めてだよ。ライオンはいらない。
    じゃあ、これで説明は終わりですね。

建築士:はい、終わりです。
    それで出来上がった家がこちらです。

長谷川:もう出来てんのかい!









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魅惑の忍法帳

物件探し



不動産屋「で、中がこのようになっています。どうですか、木田さん」

木田「へぇー。これで家賃4万とは考えられないっすね。駅からも近いし」

不動産屋「でしょう?もう決めちゃいましょうよ。ほら、ほら、ほら」

木田「契約書近い近い!それに、印刷したてか知りませんが、なんか変な匂いしますよ、それ」

不動産屋「おっと!私、店に資料を忘れましたので、ちょっと取りに行ってきます!」

(タッタッタッ ガチャ タッタッタッ)

木田「あ、はい…って速いなー、行くの。
しかし、ホント良い部屋だなー。眺めも良いし、ここに決めちゃおうかな」

(ダッダッダッ ドンドンドン!)

木田「え、うそ!誰か来た!?」

(ガチャ! ダッダッダッ)

木田「わ、わ、わ!誰!誰!しかも一人じゃないし!」

部族「スイマセン」

木田「え、何ですか、その格好!大事な所以外裸…え、どこの部族の方ですか?」

部族「サラダバーはどこですか?」

木田「は?サラダバーってあのサラダバー?」

部族2「サラダバーはどこですか?」

部族3「ワンコインでサラダ食べ放題の」

部族全員「サラダバーはどこですか!?」

木田「あの、その…えっと、サラダバーがあるファミレスならこのマンションの向かいにありますよ」

部族「セ、セ、あ、テンキュー!よし、みんな行くぞ!」

部族全員「いっちにさんし!にーにさんし!」

(ダッダッダッ ガチャ ダッダッダッ)

木田「…えー!何だったんだよ、今の。どこの部族だよ。何でこんな都会に?テレビの企画か何かか?
でも、サラダバーにワンコイン…微妙に都会慣れしてるわりに動きは野球部だったな。
しかも、最後はちょっと背伸びしてたろ。セ、セ、テンキューて、おい」

(ガチャ)

不動産屋「すいません、お待たせして!では早速契約のほうを」

木田「ちょっと、今ここになんか部族が来ましたよ!」

不動産屋「部族?何ですかそれ?いいから契約のほうを、契約のほうを」

木田「だから近いですって!てかそれ、微妙にイカ臭いですよ。何かに使ったんじゃないんですか!?」

(トゥルルルルル)

不動産屋「あ!すいません、電話かかってきました!ちょっと外で話してきます!

はい。はい。ペンチですね。はい」

(タッタッタッ ガチャ)

木田「ちょっと待ってくだ…あー、もう!
何なんだよ。変な部族といいあの人といい。あー、どうなってんだよ一体」

(ざわざわ)

木田「ん?何か声がするな。どこだろう…ああ、隣の部屋か。結構漏れるんだな、音」

?「…覚悟はできたか坊主」

子供「はい、族長」

木田「ぞ、族長!お隣にお住まいですか、族長!?」

族長「これはお前が大人になる儀式だ。我慢しろよ」

木田「儀式!?あの、子供が大人になるためにバンジーとかさせられたりする理不尽なやつ?
こんなマンションの一室で?やめてよ、怖いって!」

族長「ではペンチのほうを…はい、確かに」

木田「ペンチ?何か抜くの?何か抜くの?」

族長「でい!!!」

子供「う、うわ、わ、わ、わ、いたああああああああああああああああああああああい!!!
うわーん!!うわあああああああん!!!」

木田「子供むちゃくちゃ泣いてるよ!やめて!やめてあげて!!!」

(スポッ)

族長「……ふう。やっと抜けたな」

木田「何を抜いたんだよ!虫歯か?魂か?」

(ガチャ)

不動産屋「すいません、お待たせして」

木田「ちょっと!隣でなんかすごい儀式してましたよ!おそらくさっきの部族が!」

不動産屋「そう、儀式です。我がチクビ族に不要なペニスは成長する前に抜くのです」

木田「え、チクビ族?何ですかそれ?それに、その手に持っているのは…ペンチ?」

不動産屋「もう結構成長が進んでいますが、まあいいでしょう。
最近子供が生まれなくて跡取りとか大変なんですよねえ。だからこうして山から降りて人を探さないといけない」

木田「すいません、言ってる意味が分からないんですけど…」

(バサッ)

木田「…裸、いや、違う!大事な所は隠している!あんた、もしかして…」

不動産屋「副族長です。ビンビン」

木田「ニンニンみたいに言うな!しかもモノはないし!」

(ガチャ ダッダッダッダッダッ ガシッ)

木田「わ、やめろ!離せ!俺は抜かない!抜かないぞ!やめろ、やめろ!!!」

副族長「抜いたものはちゃんと再利用して紙にでもしますからご安心を…では――」

木田「うわあああああああああああああ!!!」














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フレディ

貧乏暇なし



山田:どうも、フレディです。よろしくお願いします。

斎藤:漫才開始早々こんなこと言うのもなんなんだけどな、お前ん家ってホント貧乏だよな。

山田:失礼だな!別に貧乏じゃないよ!まぁ上流家庭とは言わないけどさ、そこそこ普通の生活送ってるよ。

斎藤:だってさ、お前ん家の主食って草と土じゃん。

山田:んなわけないだろ!俺はどこの草食動物だよ。ちゃんと肉とか食べてるから。

斎藤:お前さ、いつも言ってるじゃん。お前が食べてるのは肉じゃなくて石だよって。だからあんなカチカチのうんこが出るんだよ。

山田:おいおい、さすがに石はないだろ!別に石食べてるからカチカチなんじゃないよ。あれはちょっと失恋したショックでストレスがたまって、って何に言わすんだよ!

斎藤:他にもさぁ何?お前ん家の洗濯機。いくらなんでもあれは古すぎだよ。

山田:何言ってるんだよ。俺ん家の洗濯機は最新の全自動のヤツだよ。

斎藤:いや実際あれはないと思ったよ。ダンボールの中におばあちゃん入れてゴシゴシ洗わせてさ、これがうちの最新の洗濯機だって。あれは最新じゃなくてむしろ斬新だろ!

山田:斬新過ぎだろ!ただの老人虐待じゃないかよ!そんな荒っぽくおばあちゃん使ってませんから。

斎藤:あとなぁ、お前ん家の冷蔵庫。棚に食材っていうか草か。草入れてさ、その草をうちわで扇ぎ続けるってヤツ。あれは意味ないと思うからやめたほうがいいよ。

山田:やめる前にやってないよ!てか棚に草置いてて何で冷蔵庫って発想になるんだよ。確実にガーデニングかなんかだろ。

斎藤:でもさ、実際お前ん家天井ないじゃん。

山田:あるよ!天井なかったらもうそこ家じゃないよね?空き地じゃん!

斎藤:あっ、なるほど。ホームレスだ!

山田:・・・もうさ、何言い返してもお前に勝てる気がしないわ。いいよ、明日から俺ホームレスになる。

斎藤:そっかぁ、でもホームレスって大変そうだから俺が色々助けてやるよ。

山田:ありがとう。お前はホント優しいな。お前の友達で良かったってつくづく実感したよ。

斎藤:よせやい、照れるじゃないか。お前もなかなか優しいところあると思うよ。こないだだってホラ、一緒に飯食べに行った時さ、俺の食べるペースが遅かったから「俺が食べてやるよ」って頼んでもないのに勝手に食べてくれたじゃん。そういう人に言われなくても自ら進んで出来るところ俺好きだぜ。

山田:まぁね、小さい頃から親にも「人に言われる前にやりなさい」って教わってきたしね、それ活かせてホントよかったよ。

斎藤:あと飲み終わったペットボトルとか進んで持って帰ってくれるしな。

山田:小さい頃から親に「物は大切にしなさい」って教えられているからね。でも今じゃみんなからもらったペットボトルの数が溜まりに溜まって1000本を超えて置き場に困ってるんだけど・・・。

斎藤:1000本!?すごいじゃん。それだけあったら念願のペットボトル城作れるよ。山田もこれで王族の仲間入りかぁ。滅多にいないよ、貧民から王族にランクアップする人なんて。

山田:ホントいないよそんな人。でも王族になったらさぞかし豪華な生活できるんだろうなぁ。

斎藤:できるできる!王族なら蓋についたアイスじゃなくてちゃんと箱に入ったアイス食べれるよ。

山田:箱に入ったアイスかぁ、一体どんな食感なんだろう。今までちょっと溶けた感じのところしか食べたことないから想像もつかないや。でもさぁ、せっかく王族になったんならもうちょっと贅沢したいよね。

斎藤:まぁアイスくらいなら一般市民の俺でも好きなだけ食べれるしね。もうちょっとスケール大きくしないといけないなぁ。

山田:そうだよ、俺は王族だよ?一般市民と同じ生活水準じゃ世界中の笑い者だよ。

斎藤:王族ならハーゲンダッツくらい食べれるよね。

山田:う〜ん、もうちょっとスケール大きくしよ。確かに高級なアイスではあるけどさ、別にお前でも買おうと思ったら買えるレベルだし。

斎藤:じゃぁ浴槽一杯のアイスとか。

山田:アイスから離れようよ!俺そんなにアイス食べれる自信ないわ、お腹壊しちゃうよ。

斎藤:今まで何食べてもお腹壊したことのないお前の鉄の胃袋でも?

山田:・・・大丈夫だわ。それだけ言われたら俺も自信持っちゃう。大丈夫だと思うけどさ、アイスってそんな高級なイメージないじゃん。もうちょっと高級なもの食べたいな。

斎藤:高級ねぇ・・・・パンダ。

山田:とんだなぁー。めちゃめちゃとんだなぁ。確かに高級には違いないと思うけどちょっと罪悪感出るわ。あんまり食べるってイメージないし。

斎藤:そうだよなぁ、パンダなんて食べてたらいくら王族のお前と言えど捕まっちゃうかもな。

山田:うん、捕まってまでパンダ食べたくないかな。美味しいかどうもか疑うくらいだし。

斎藤:じゃぁ一体何が食べたいんだよ。

山田:やっぱ世界三大珍味とも言われる『フォアグラ・トリュフ・キャビア』なんて食べてみたいよ。

斎藤:あれは不味いよ!とても食べれたもんじゃないからやめた方がいい。

山田:えっ、そうなの?じゃぁフグとかカニとか松茸とか黒毛和牛とか。

斎藤:それも不味いって!いいか、フグなんて毒持ってるかもしれないし、カニなんて食べるとこめちゃめちゃ少ないんだぜ。松茸も匂いだけだし、黒毛和牛なんてもっての他!あんなもんただの脂だよ。

山田:えー!!でもTVとかで見てるとすっごい美味しそうじゃない?

斎藤:あんなもんヤラセに決まってんだろ!

山田:うそだぁ!すごいショックだよ。

斎藤:いいか、美味しい食べ物ってのはな、もやし炒めとかカニかまとか、雑炊とかそういうものを言うんだよ。分かったか!

山田:・・・お前正真正銘の貧乏舌だろ。

斎藤:ぎくっ!!















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貧乏高校生

パクリ☆マテリアル



A「こらぁ〜!」
B「何ですか?いきなり?」
A「電波少年やってるってなんで教えてくれないんですか?」
B「ネタ古ぅ〜」
A「どうでもいいやないか!」
B「そう言えば『SHUFFLE!』あったよね?」
A「あぁ〜、あったね。」
B「あんたの中学教師やってる10歳の息子、『SHUFFLE!』見せたんですか?」
A「でも、あれ15禁だよ。」
B「でも、見てるって言ってたよ。」
A「教師だからって、10歳ですよ。見れるはずないですよ。」
B「でも、15禁といっても精神年齢が15歳以上ですからね。」
A「えっ!そうなの?」
B「モビルスーツの性能の差が戦力の決定的差ではないことを教えてやる!」
A「・・・何故に、シャアの台詞!?」
B「気にするな!」
A「気にするわ!」
B「でも、Aさんの家、WOWOW入ってたっけ?」
A「入ってないよ。」
B「どうやって、彼は見てるんだろう。」
A「実は、密かに違法チューナーでも使ってるのかな?」
B「でも、違法チューナーは聖地・秋葉原でしか売ってないですよ。」
A「でも、一人で聖地に行くかな?」
B「私と逝きましたよ!」
A「えっ!ホントですか?」
B「あっ!テレビに君の息子が勤めてる学校が出てるよ。」
東海林の○子「東海林の○子です。ここ関東某所「麻帆良学園」で「魔法」の存在が確認されました。では、学園生徒に聞きたいと思います。」
・
・
・
東海林の○子「すいません。ここ「麻帆良学園」で『魔法』の存在が確認された。そのことについてどう思いますか?」
生徒A「『魔法』?知りませんよそんなの。」
生徒B「『魔法』なんか知らないよ。」
東海林の○子「と言うことです。全くのガセでした。」
A「結局ガセかよ!」
B「『魔法』なんて存在しないですよね。」
A「あれ?俺に息子いたっけ?」
B「おいおい・・・」





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体毛フッサフサおじさん

幸せについて本気出して考えようとしたけど、おっぱいの事しか考えられない



(廃工場、柱に縛られている竜二、竜二に銃を向けている殺し屋)
竜ニ :これまでか・・・。
殺し屋:クライアントの命令だ。悪く思うなよ。
竜二 :フッ。俺も今までいろんな悪さをしてきた。殺し、恐喝、監禁・・・。こんな末路も運命なんだろ。ただ、最後に俺の頼みを聞いちゃあくれねえか?
殺し屋:なんだ?
竜二 :この殺し、誰に頼まれた?まぁ、おおかた東郷組の奴らだろ?今、うちと東郷は抗争中だからな。
殺し屋:・・・・それを聞いてどうする?
竜二 :もちろんあの世で呪ってやるんだよ!!
殺し屋:・・・プッ。
竜二 :てめぇ、なに笑ってんだよ!!
殺し屋:いや、やくざのくせにあの世とか信じちゃってるんだーって思ったらなんかわらえてきてな・・・、ププッ。
竜二 :だから笑わないでよ!いいじゃん!やくざがあの世とか信じても!未知なる世界に心ときめかせたいじゃん!
殺し屋:まぁいい。教えてやる。ちょっと長くなるけどいいか?
竜二 :いいから早く話せよ。
殺し屋:あれは先週の土曜日だった・・・。ランク王国を見終わってえもいわれぬ充実感に満たされた俺は心地よい眠りの世界へと誘われたんだ・・・。
竜二 :・・・。
殺し屋:で、うとうとしてるとなんか枕元に気配を感じたんだよ。んで、パッと目を開いてみると立ってたんだよ・・・。何が立ってたと思う?
竜二 :いや知らねぇよ。
殺し屋:なんとな、菩薩様が立ってたんだよ・・・。で、その菩薩様にお前を殺せって言われたわけ。そして今に至る。
竜二 :・・・え、ちょっとまって。なんかランク王国とかゴチャゴチャわけのわかんねぇこと言ってたけど、要約すると俺はお前が夢で見た菩薩のせいで殺されるはめになったわけ?
殺し屋:夢じゃないよ現実だよ。
竜二 :いやいやいや、大体菩薩とか人間の想像上のもんだろ。
殺し屋:いやいやいや、だって菩薩様が言ってたもん。「西王組の若頭の竜二を殺しなさい。さすれば今まであなたの犯してきた罪は全て浄化され、天国へ行けるでしょう。アーメン。」って。
竜二 :いやいやいや、お前あの世信じてる俺の事笑っておいて自分は天国かよ!しかも菩薩アーメン言ってんじゃん!パチモンだよ、それ!
殺し屋:いやいやいや、本物だって。だって見てみ?これ。
竜二 :なにこのパチンコ玉。
殺し屋:パチンコ玉じゃないよ。菩薩様のパンチパーマだよ。
竜二 :絶対違うわ!「パーラーヤマグチ」って書いてあんじゃん!
殺し屋:あーもーうるせーなー。誰に頼まれたか教えたんだし、もう殺していい?
竜二 :駄目だよ!なんでそんな軽ノリなんだよ!マジでパチモン菩薩のために殺されるなんてまっぴらごめんだかんね!
殺し屋:えー、頼むよー。俺、天国にいきてぇよー。冥土の土産にいいこと教えてやるからさー。
竜二 :なんだよ、そのいまだかつて無い冥土の土産の進め方。
殺し屋:これ聞いたら死にたくなるから!な?
竜二 :いいよ。それより縄ほどけよー。
殺し屋:頼む!聞いて聞いて!これ聞いたら死因も満足死とかに変わってくると思うよ?
竜二 :なんだよ満足死って!あーもうウザいから話したかったら話せよ。どうせしょうも無いことだろ・・・。
殺し屋:よーし、いいか?耳の穴かっぽじって良く聞けよ・・・。あのな、豚肉をコーラに1時間漬けとくんだよ。その豚肉で作ったトンカツ、柔っこくて美味いぞ!
竜二 :ほんとにどうでもいい情報だな!なんだその伊東家で得たような知識は!
殺し屋:いいじゃん。コンパの時の話のネタにでもしろよ。
竜二 :お前に殺されたらそのコンパもいけねぇよ!
殺し屋:じゃあ地獄でコンパすればいいじゃん。地獄コンパ。
竜二 :もう語感からして楽しいコンパは期待できなさそうじゃん!
殺し屋:まずは血の池地獄でフレッシュな血飲み放題、2次会は針山地獄で朝まで叫びたい放題みたいな?
竜二 :知らねぇよ!居酒屋行ってカラオケみたいな言い方してんじゃないよ!
殺し屋:じゃあ冥土の土産話もしたし、そろそろ撃つよー?
竜二 :いやいや、マジ死ねないから。縄外せ。な?
殺し屋:おいおい・・・、やくざってもんは約束も守れないの?冥土の土産話したら撃っていいって言ったじゃん。
竜二 :いや、言ってねぇよ!そもそもお前が(バンッ!!)
殺し屋:あ、いっけね。なんか長くなりそうだからつい引き金引いちゃったよ。
竜二 :・・・・・・お前、人の話の途中に撃つやつがあるかよ!まだ心の準備もできてねーのに!
    ・・・・・ってあれ?俺生きてる!?どこも怪我してねーし・・・。
殺し屋:・・・・・・あ、銃弾、仏壇に供えてきたままだった。
竜二 :てめ、このやろ(笑)














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黒板消しでポーン!

風呂上がりの楽しいひととき 〜冷蔵庫編〜



風間:あ〜いいお湯だった。よしっ、風呂上がりは冷たいビールを……ってうわああっ!!

男:ん? どうしたんだいそんなに驚いて?

風間:ど、どうしたもこうしたも、お前は誰だ!? ここは俺の家だぞ!
   しかも勝手に冷蔵庫なんて開けて何してるんだ!

男:おいおい、パナマは冷蔵庫で冷やしちゃだめだと習わなかったかい?

風間:それを言うならバナナだろうが! どこをどうしたら共和国が冷蔵庫に入るんだ!
   ってか人の話を聞け!

男:なんだ、わかってるじゃないか。それなのになぜバナナを冷蔵庫に入れているんだ?

風間:ふんっ、1本ずつ袋に密封したバナナを保冷バッグに入れて冷蔵庫で保管すれば、常温より長持ちするんだよ。

男:へえー、初めて知ったよ。(グシャッ)

風間:こらー!! なぜバナナを潰すー!!

男:自分より博識は嫌いだ。

風間:理不尽!!

男:おっ、これはなめ茸のビンだね。

風間:まだ冷蔵庫をあさるか! ってか人の話を聞けって言ってんだろ!

男:おいおい、このなめ茸、もうshow me 期限が切れてるよ。

風間:賞味期限だろうが! なぜちょっと英語交じりになった! 
   ってか「私に見せて期限」ってどういうことだよ!! 完全にゴロだけじゃねえか!!

男:いやあ、ちょっと従兄弟の友達の曽祖父の友達が帰国子女なものだから。

風間:つながり薄っ! たぶんほとんど接点無いだろ!

男:セロリの茎を折る音って骨が折れたときの音に似てるよね。(ゴキッ)

風間:話題の切り替え早っ! ってか突然何してる!! 俺のセロリを勝手に折るな!!

男: ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ
   ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ
   ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ ゴキッ

風間:折りすぎーーー!!

男:はあっはあっ……。ちょっとやりすぎて脂汗かいてきたよ。左腕もプランプランしてるし。

風間:それ間違って一緒に自分の腕まで折っちまったんだよ!! バカかお前は!!

男:大丈夫だよ、この冷蔵庫ナショナルだから。

風間:関係無い! 心の底から関係無い!

男:じゃあとりあえず添え木をしなければいけないね。うわっ、なんかヌメヌメしてるよ。

風間:きくらげを腕に添えてどうする! ただ気持ち悪いだけだろうが!

男:しかしきくらげはカルシウムが豊富なんだよ。

風間:腕に乗せただけでカルシウムが吸収されるか! 大体もう骨折ってんだから今更カルシウム補給しても意味無いわ!

男:じゃあ牛乳を飲むとしようか。 ピチャ…ジュルジュル……プチュ…グチャ…

風間:だから今更だっつうの! しかも飲み方気持ち悪いし!

男:ジュル…クチャ……チュパ…オクチ…クチュクチュ……モンダミン……

風間:なんか変なフレーズ混ざった! 牛乳でクチュクチュするな!

男:ゴクッ。さて次は冷凍庫を拝見しようか。

風間:飲むなーーー!!

男:おっ、このソフトクリームは……まさか誰か亡くなったのかい? かわいそうに……

風間:ただ単にバニラとチョコのミックスなだけだろ! 白と黒の縞模様が全て葬式だと思うな!

男:本当に、本当にかわいそうだよ……。死が逃れられないものだとは知っているけれど……(グッ)。

風間:ソフトクリーム持ったまま拳に力をこめるな! ああっ、コーンの下からクリームぼとぼと出てる!!

男:いつかこのクリームが下に落ちる力を利用して空を飛ぼうと思っているんだ……。

風間:そんなジェットエンジン的な力が発揮できるか! どうあがいても無理だわ!
   ……はっ! よく考えたらこいつのやることにいちいち付き合ってる場合じゃない!
   警察、警察呼ばないと!!

男:ふふん、警察なんて呼んでどうするんだい? 君は……本当に浅漬け、いや、浅はかだな。

風間:どこをどうしたらそんな風に間違え……あ、あれ!? い、いない!?
   そんな、ちょっと目を離しただけなのに……。

男:(ふふふ……私は人間ではないのさ)

風間:!? あいつの声……! 一体どこから? それに人間じゃないってどういうことだ!?

男:(君に分かりやすいように説明するなら……そうだな……冷蔵庫の精霊とでも言っておこうか。
   君とは長い付き合いになりそうだ、またそのうち会おう……)

風間:なっ、冷蔵庫の精霊だって!? そんな非現実的な!!
   けど、忽然と姿を消したのは事実だ……。まさか、まさか本当に……!!





ドンガラガッシャーン!!





男:いてててて……。ソフトクリームで飛ぶのはやはり限界があるか……。

風間:マジで飛んでたのかよ!! ってか結局何なんだお前は!!


















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